Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

スカル・ブレーカ

森博嗣のヴォイド・シェイパシリーズの3巻である。旅を続けるゼンは、トラブルに巻き込まれながら、様々な人々との出会いを通して成長する。今回も印象的な台詞をピックアップする。

ヤナギ

旅で立ち寄った地を治める領主の勢力争いにゼンは巻き込まれるが、そのきっかけとなった侍がヤナギだ。勘定役という現代の会計にあたる仕事に従事する一方で、役人の不正についての見解を述べている。

公の役職にあるものは、本来その人間ができること以上の権限を、一時的に任されているわけです。(中略)そういう役職の者は、皆に等しく接する必要がある。ある特定の者に便宜を図ったのでは、任された権限を悪用したことに等しいのです。

問題は、それを決めたのも侍で、また権限を持っているのも侍で、たいていは、金は商人から侍へ贈られ、侍がなにか便宜を図ることになる点です。(中略)侍が、自ら決めた正義を貫いて金を受け取らなければ、商人はそんな真似をしなくなるはずです。(中略)金でなんでも動くとわかれば、金を持っている者が一番偉いことになる。それでは正しい世になりません。

タガミ・トウシュン

トラブルを通じて知り合った侍「ヤナギ」の師匠であるタガミ・トウシュンに、ゼンは面会し、剣をあわせる。その後、ゼンから、タガミとの学びについての問答がある。

学ぶものは、己の外にあるのではない。貴殿の内にあるものを探しなさい。(中略)それは見ることはできない。また、触れることもできません。しかし、己の内にから生まれるものだけが、貴殿の剣を助ける。貴殿の剣を築く。それは考えるのではなく、感じることしかできません。(中略)問うのではなく、心を澄ませ、何も見ず、何も聞かず、ただ感じるのです。

おわりに

今回、ゼンの出生の秘密を知る人物が登場し、さらにその人物の命を狙う軍勢との死闘が、ゼンを待つ。鉄砲の玉をかいくぐり、次々と敵を切り倒すゼンの剣が冴え渡る。

以上

スカル・ブレーカ
森 博嗣 著
2013/4/25 初版発行

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