Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

不動産広告を読め 間違いと幻想を生み出す手口

賃貸を探すために街の不動産屋さんに行ったり、新築マンションを買うためにモデルルームに行ったりされた方は、「われわれ一般顧客のほうを向いていない」という不動産業界の体質を感じたことは無いだろうか?本書は不動産デベロッパーで働いた後、独立した著者が不動産広告を見る上で気をつけないといけないポイントについて紹介したものである。例えばこうだ。

狭い部屋の方が広い?

不動産物件の面積の表記方法には2種類ある。壁の内側の面積を測る「内法表記」と壁の中心で測る「壁芯表記」がある。一戸建てや新築マンションは「壁芯表記」で表記される一方、中古マンションは混在している。面積は「内法表記」と比べて「壁芯表記」のほうが壁の厚みの分だけ狭くなる。例えば同じ80平方メートルでも「壁芯表記」は「内法表記」よりも5~6平方メートル(約畳3~4帖分)も狭い。従って不動産広告で比較する場合、どちらの表記方法なのか気をつける必要がある。

修繕積立金は安い方が良い?

修繕の際、修繕積立金が足りずに借り入れや一時金を徴収するマンションは21%もある。また25年以上の長期修繕計画を立案し、修繕積立金の徴収額を決めているマンションの管理組合の割合は、半分にも満たない37%である。新築マンションでも30年以上の長期修繕計画を立てている管理組合でも51%である。修繕積立金の安さにつられてマンションを選ぶリスクは大きい。国土交通省は、修繕積立金のガイドラインを出しているので、購入時はチェックすべきである。

登記費用が高い家がある?

登記費用には大きくわけて2種類ある。「登録免許税」という税金の部分と「報酬料」という司法書士に払う手数料である。その「登録免許税」もいくつかあり、土地や建物の所有権を移転した場合に発生する「所有権移転登記」やローンを金融機関から借りた場合に発生する「抵当権設定登記」がある。鉄筋コンクリート造りの場合、築後25年以上経過すると、25年以内の物件に比べて「所有権移転登記」の登録免許税が6倍、「抵当権設定登記」の登録免許税も4倍と大きく増えることになる。

おわりに

本書では上記以外に43項目の不動産広告の落とし穴について記載されており、不動産購入を考えている人には参考になる箇所が多いと思われる。しかし素人の私でもよく理解できる内容が多く、もっとたくさんの落とし穴がありそうに思える。もう少し他書も当たってみよう。

以上

不動産広告を読め 間違いと幻想を生み出す手口
高橋正典 著
2012/10/09 発行

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