Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

[イラスト解説]ティール組織

ティール(teal) は色の表現で「青緑」だ。本書では、組織形態をレッド(衝動、独裁)型、アンバー(順応・軍隊型)、オレンジ(達成・機械)型、グリーン(多元、家族)型と人々の記憶イメージに残る色で分類し、各組織形態の問題点を指摘するとともに、ティール型組織という新しい組織形態について、論じている。ティール型組織の特徴を一言で言えば、組織を構成する人々が自律的に活動する組織だ。各組織の問題点とティール型組織のメリットを整理してみた。

従来の組織形態と特徴

1.レッド型組織

  • トップダウン型の意思伝達(トップを命令を発して組織内の秩序を維持)
  • トップの実力により、不安定。組織の拡大に限界あり
  • 例:トップが全体を仕切る中小企業

2.アンバー(順応)型組織

  • ピラミッド型の意思伝達
  • 共通ルールを用い、組織を統括。世界は変わらないという仮定
  • 例:軍隊、宗教組織、政府機関

3.オレンジ(達成)型組織

  • ピラミッド型に加え、組織横断型の組織(例:R&D、プロジェクトチーム)
  • 世界の変化を捉え、革新をもたらすことで、利益とマーケットシェアを追求
  • 人参をぶら下げる(中長期計画、KPI、ストオックオプション、成果主義)
  • 例:上場企業、ウォール街の投資銀行

4.グリーン(多元)型組織

  • 最前線の社員への権限移譲(逆ピラミッド型)
  • 幅広くステークホルダー(社員、顧客、サプライヤー、社会など)へ責任と利益のバランスを保つ
  • 例:NGO、社会的ベンチャー、一部の企業
  • 一方で従来のピラミッド構造を維持しており、権限移譲と、業績の数字を背負ったボスは相反する矛盾を抱える

ティール型組織

一方、ティール型組織は、次のような特徴を持つ。

  • ピラミッド型ではなく、階層構造が極端に少ないフラットなネットワーク型。大幅な権限移譲
  • 分厚いルールのマニュアルで縛るのではなく、自己管理
  • 自分らしさを隠す仮面を外し、ありのままの自分でいる一方、周りの人や自然との結びつきを感じる全体性を希求
  • 未来のあるべき姿を予測してそこにたどり着くよう制御する「予測→制御」ではなく、組織が自然に向かうべき方向にただ耳を傾け、たどり着くように手助けする「感知→応答」による環境変化への適応

おわりに

本ブログでは組織形態の概念的なポイントをまとめたが、本書では、すでにティール組織として企業活動を営む会社(オランダで訪問看護サービスを提供するビュートゾルフ、フランスの自動車部品メーカーFAVI、アウトドア用品と衣料のパタゴニアなど)も紹介され、多めに挿入されたイラストも相まり、具体的なイメージも湧く。もちろんティール組織を目指すための処方箋も示されている。イラスト版では無いオリジナル版(500ページを超える大著だが・・・)もあるので、読んでみよう。

以上

[イラスト解説]ティール組織
フレデリック・ラルー 著
中埜 博、遠藤 正樹 訳
2018/12/11 初版発行

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