Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

払ってはいけない

本書の副題は、「資産を減らす50の悪習慣」とあるように、資産運用の本ではなく、資産を減らさないようにするノウハウについて、世界経済の情勢や日銀の金融政策を踏まえ解説されている。子育て世代の私には気になる子供ためのお金について、ポイントを紹介する。

学資保険には入ってはいけない

おじいちゃん、おばあちゃんが子育てしていた時代は、学資保険で儲かったので、孫にも勧められることが多い。30年前に加入したひとは、運用利回りが高かったので、掛け金の2倍近くに増えたのだ。しかし、今は運用利回りが市場最低だ。また、他の保険会社が提供する『こども保険』も同様だ。貯金性の高い商品設計になっているが、ほとんど増えないし、18年後にインフレが進んでいれば、実質は目減りすることになる。

子供に大手携帯電話会社のプランを使わせてはならない

小学生の子供にも携帯電話をもたせている家庭も多い。しかし、大手携帯電話会社のプランで大人並みの料金はもったいない。現在は、通信のみでワンコイン(500円)ですむサービスもある。通話すると高額になるが、LINEやSKYPEで通話できるので充分ではないか。

子供にお金を残してはいけない

ゆうちょ財団の2006年の金融資産選択調査によると、子供に残したい遺産額は、

  • 1000万未満 9.6%
  • 1000~2000万円 25.0%(最も多い)
  • 2000~3000万円 17.4%
  • 3000~4000万円 15.7%
  • 4000万以上合計 32.3%

となっている。しかし、この残したお金がトラブルの火種になる。いわゆる争続だ。日本の年間死亡者は約130万人で、そのうち家庭裁判所に持ち込まれるの件数は、1万5000件にのぼる。しかも高額な遺産で争うのではなく、1000万円以下で争うケースが32%にのぼる。財産を残すなら遺言書も残しましょうとのこと。

おわりに

子育て世代だけでなく、子育てが終わった世代にも役立つノウハウが紹介されている。例えば、医療費や生命保険の節約の仕方、金融商品の裏側、はたまた日々のスーパーでの買い物の仕方など、多岐にわたっている。ただし、読みやすさを考慮してか、数字の裏付けがやや薄い主張もあるが、自分で調べながら読んでみてはどうだろうか。

以上

払ってはいけない
萩原 博子 著
2018/10/20 初版発行

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