Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

3歳までのかわいがり子育て

「愛情に飢えている子供が増えている」と児童精神科医である著者は、プロローグで危機感を述べている。ちまたに子育ての情報があふれ、親が子供に使うお金も増えているが、3歳までに、もっと愛情を注ぐことで、心の土台ができると主張している。

甘やかす効果

甘やかす、過保護にするというのはネガティブなイメージの言葉だが、本書では大いに推奨されている。少なくとも3歳までは、子供のことをよく聞いて、望むようにしてあげてくださいとのこと。結果、子供は深い安心感とともに成長する。親から愛されているということを確認しながら、子供たちは、「ボクは大切な存在だ」とか「私は生きていっていいんだ」という気持ちを育み、安心感という心の土台となる。

さらに、子供は自分のことをよく聞いてもらうと、人の言うこともちゃんと受け入れるようになる。「こうしなさい」と言われて、素直に「そうしよう」と応じるには、自分も「いいわよ」と受け入られた経験があるから。自分の気持ちを大切にされた子供は、他人の気持ちも大切にできるようになる。

また、甘やかして育てた方が、早く自立する。イギリスの実験で、定期的に(ある意味、機械的に)あやしたり、ミルクをあげる乳児のグループと、子供が望んだ時に、あやしたり、ミルクをあげる乳児のグループに分けて保育し、小学生まで比較調査したところ、後者のグループが、前者のグループと比較にならないほど早く、自立したという結果だったとのこと。

過干渉は極力控える

甘やかすのは良いが、過干渉は逆効果になる。例えば、嫌いな野菜を食べてくれないのは、親としては気になるところだが、次のようなアクションが過干渉だ。

  • 「食べないと大きくなれないよ」と言って無理やり食べさせる
  • 「食べたらアイスクリームをあげる」と言って、ご褒美でつる

いつか食べられるようになるかと、おおらかな気持ちになりましょうとのこと。

また、ダダをこねた時の対応も過干渉になるものがある。

  • 「いいかげんにしなさい」と頭ごなしに怒る
  • 「もう知らないよ」と言って、親がその場を離れたり、ほったらかしにする

処方箋としては、落ち着くまで、じっくり待つこととのこと。急いでいたりしたら、難しいですが。

そのほか、子供がボタンを自分で止めようとしているところに、サッと親が手を出して手伝うのも過干渉。子供が自分で成長したい!、自分でやりたいと願っているのに、先回りして手伝われては、子供はがっかりする。子供自身から「手伝って」と言われてはじめて手伝えば良い。

おわりに

本書では、具体的なシチュエーションでの甘やかし方や、しつけについての考え方、親が子育てに頑張りすぎないようにするには?といった内容が盛り込まれている。子育てに悩んでいる人にとっては、本書を読むと、心がフワッと軽くなるのではないかと思う。

以上


3歳までのかわいがり子育て
佐々木 正美 著
2018/7/15 初版発行

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