Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

マーケティング・ジャーニー(1)

一言で言うと、新規事業を立ち上げることができるマーケッターへの道に進むことを説く啓蒙書である。変化の激しい時代、新規事業を立ち上げる経験を通して、企業や社会に必要とされる人材の一人として、チームを束ねるリーダーとして成長を果たすことができるということだ。ビジネスモデルを構築するまでの8プロセス(市場、隙間、顧客、着想、調整、経済、協力、突破)を定義し、各プロセスにおけるキーワードや着眼点を述べている。本ブログでは、プロセス①「市場」で印象に残った記述を紹介する。

新紙幣の肖像画

皆さんは、2024年から発行される新一万円札の肖像画は、誰になるかご存知だろうか?日本の資本主義の父と呼ばれる「渋沢栄一」である。渋沢栄一は、約500もの企業の創設に関わったとされる連続起業家の先駆けだ。しかも驚くことに、東京ガス、みずほ銀行、帝国ホテル、清水建設、サッポロビールを始め、300社以上が存続している。事業の立ち上げだけでなく後進の人材も育てたということだ。そんな渋沢栄一が一万円札に象徴的に描かれる世の中は、間違いなく、ベンチャー企業や新事業、それを立ち上げる人が奨励される社会になる。

新学習指導要領

2022年度より導入される高等学校の新学習指導要領では、「探求学習」に重点が置かれている。この教育は、新しいプロジェクトを生み出す過程で必要な学びを得る教育、すなわちベンチャー教育である。実際、探求学習を先駆けて履修した生徒のプレゼンテーションの場に参加してみるとベンチャー企業の社長のプレゼンと何ら遜色がない。

10歳前後に夢中になった物語

ここ数年「ハチロク世代」と呼ばれる1986~1987年生まれの経営者たちが、従来のビジネスの価値観を大転換させている。ニュース番組のコメンテーターとしても活躍するメディアアーティストの落合陽一はその代表だ。そのハチロク世代の、1996年に発売されたポケモンのゲームや当時のアニメに影響を大きく受けている。ポケモンの特徴は「敵がいない」ことで、「皆と共生する」という価値観が養われ、次々と課題を解決するゲームのスピード感に慣れているので、意思決定や状況判断のスピードが早い。そんな彼らに居場所を提供できていない現在、ビジネスチャンスは山ほどある。

おわりに

著者は、本書は、現代を生きる中学生、高校生が読むことも意識して書いたとある。若い時に身につけたスキルで一生食えない初めての世代である我々はもとより、子供が成長したら読ませたい本である。

以上


マーケティング・ジャーニー
神田 昌典 著
2020/4/8 初版発行

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