Common sense is the collection of prejudices acquired by age eighteen. It is harder to crack a prejudice than an atom.

マーケティング・ジャーニー(2)

一言で言うと、新規事業を立ち上げることができるマーケッターへの道に進むことを説く啓蒙書である。変化の激しい時代、新規事業を立ち上げる経験を通して、企業や社会に必要とされる人材の一人として、チームを束ねるリーダーとして成長を果たすことができるということだ。ビジネスモデルを構築するまでの8プロセス(市場、隙間、顧客、着想、調整、経済、協力、突破)を定義し、各プロセスにおけるキーワードや着眼点を述べている。本ブログでは、プロセス②「隙間」に出てくる隙間を見つけた企業を紹介する。

さわや書店

売れていない本を店員が売る方法を考えて全国的にヒットさせている書店だ。「思考の整理学」「天国の本屋」「文庫X」などがあり、いずれも書店員が、自ら惚れ込んだ本が売れていないものを見つけ、自分の裁量で販売促進をかける。POSデータに沿って売れ筋を売ることは大事だが、作業になってしまい、会社とともに自分自身も成長させたいという想いを手放すことになる。好きな商品を自由に売るチャンスが少しでもあり、その努力が認められるのであれば、人を成長させることになる。

ホテルグリーンコア

ホテルグリーンコアは、ベッドのないビジネスホテルだ。替わりに掘りごたつ式のデスクが部屋にある。眠くなったらデスクを片付けて布団を敷いて寝る。この方式だと、出張者同士で集まったりすることができる。さらに、昼間に地域のママが利用して、昼と晩の二毛作ができ、稼働率が跳ね上がった。ちなみにホテルの経営元はダンボールメーカーの金子包材であり、デスクなどは軽くて移動させやすいダンボールで出来ているそうだ。ビジネスホテルにはベッドがあるという常識を捨てたことにより、新しいビジネスチャンスを掴んだということになる。

鯖や

鯖やは神戸で開業した小さな海鮮居酒屋だ。豊富なメニューを揃えて営業していたが、うまくいかなかった。そんな中、一番美味しいサバ寿司一本でやってみたらという社長の奥さんの一言で始めたサバ寿司の宅配が当たり、マスコミにも取り上げられた。手応えをつかんだ社長はサバに絞り込んだ料理店「SABAR」を開き、現在は国内に20店舗を展開する。この一つに絞り込むというのがデジタル時代には、ぴったり合う。ある一つのカテゴリーで評判になれば、検索された時に上位に表示されるよになるからだ。

おわりに

ニッチを見つける、ニッチな中でNo.1になる。企業が生き残るための処方箋として、何十年も前から言われていることだ。さらにウィズコロナ、アフターコロナで、また大きな変化がやってくる。今や大企業と言えど待った無しで考える時期にきたのかもしれない。

以上


マーケティング・ジャーニー
神田 昌典 著
2020/4/8 初版発行

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